訪問診療とは
患者さんの都合などで病院に通院・入院することが困難な場合、あるいは家で療養したいとの思いがある場合、医師や看護師などの医療者がご家庭を訪問し、家での診察を可能にするのが訪問診療です。家での診察には、積極的な検査や治療が必要となった場合など不利な面もありますが、家での療養あるいは家での生活を最も大切にしたいとの思いがある場合には大事な選択肢の一つとなります。
在宅緩和ケアを目指して
治る事が困難な病気にかかったとき、家で療養したいとの願いは自然であり、選択肢の一つです。ただし家で療養するにしても痛みなどの辛い症状はコントロールされなければなりませんし、介護に疲れるご家族のケアも必要となります。また、医師や看護師などの訪問が定期的に行われなければならず、24時間相談可能でなければなりません。
さらに、何らかの理由で入院が必要なときにはそれができる体制でなければなりません。そのような十分な体制のもとで療養ができたとき、単なる在宅医療ではなく在宅緩和ケアと言うことができ、私たちが目指している医療となります。
訪問診療の相談窓口
道央地区施設MAPを参照してください。
訪 問 診 療Q&A
Q お医者さんはどのくらいの頻度で来てくれるのですか?
A基本的に月2回(2週間に1回)程度ですが、状況によっては毎日でも可能です。
Q 痛みやその他の症状が出現した時、家でも大丈夫ですか?
A在宅ホスピスを標榜している訪問診療医、訪問看護師がいれば大丈夫です。
多くは対応可能です。ただし、入院が必要な場合は、すぐに入院できる体制をとっています。
Q 入院したいと思った時は再入院できるのですか?
A何らかの理由で入院が必要であると判断された場合には訪問医や看護師と相談の上、入院受け入れの対応ができる体制をとっています。家族の介護負担を軽減するための入院も状況によっては可能です。
Q 料金はどのくらいかかりますか?
A例①:75 歳で後期高齢者医療受給(1 割負担)月 2 回の訪問診療を受けるとすると、基本料はおおよそ1か月で 6,000 円~ 7,000 円です。
例②:50 歳で健康保険加入(3 割負担)月 2 回の訪問診療を利用すると、基本料は 1 か月およそ 20,000 円です。
交通費は別途かかります(往復 300 円~ 1,500 円)。その他、検査料なども別途にかかります。加入している健康保険や医療費助成制度など利用している場合によって、自己負担額が変わってきます。
詳しくは各医療機関や医療福祉相談室にお尋ねください。